憧れの死=原因 |
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パキシルは良く効いているようで…あたしは自殺願望など忘れたような顔をして毎日を送っている。 確かに、あの日…本気で自殺を計画してたあの日々と比べたら、 ……毎日が…穏やかだ…… 心の中が凪いでいる。 お酒はやめられないけれど、それでも毎日、眠って、起きて、食べている。 母親はひと段落した様子のあたしを見て、今度は元通りのあたしに戻そうとしている。 …快活で、元気に働いて、趣味が多くて、友達と遊びに行って。 そういうあたしに戻そうとしている。 ……全然判ってない。 私が平静で居られるのは薬と酒のお陰だっていうこと。 自殺をやめたんじゃなくて思い留まってるだけだということ。 少しも判ってない。 あたしはずっと母親も父親も兄弟も特別愛してると思ったことなど無かった。 それどころか、 「父親が死ねば多額の保険金が手に入る」 「母親が死んだら誰が家事をするの?」 「兄弟が死ねばあたしはひとりっ子になれる」 常にそんなことを思っていた。 冷たい冷たい氷のような人間。それがあたし。 でもだからと云って彼らを憎いと思ったことも無い。 人様のメンタル系サイトを時々見る。 みんな、すごく辛い思いをして、それで自傷に走ったり、自殺未遂したりしてる。 つまり、「キッカケ」がある。 主治医にも訊かれた。何かとても辛いことがあったのか? と。 あたしは考える。 …無い。 過去ログを読み返す。 うん、夢があったんだけど、ある日立ち止まってみたら無理だと気づいて絶望しちゃったんだね。 でもさ。 夢が潰えてしまったヒトだって、妥協して生きて行ってるでしょう。 そのうち些細なことでも幸せを見つけて、生をまっとうするでしょう。 何故あたしにはそれが無理なの? 死にたいの? 終わらせたいの? 原因が判らなかった。 特に辛い想いをしたこともない。 五体満足で産まれ、容姿も中の上くらい(自分で言うか)、頭もそんなに悪くない、人付き合いは苦手だけど無理なことでもない。友達もいる。あたしを心底必要としてくれる友人が居ることも最近知った。 …どうして? それが、最近、判った。 あたしは人を愛せないからだと。 愛してくれる人に愛を返せないからだと。 「愛」って抽象的で、見解は人によってそれぞれ。 あたしの「愛」は、持ち得ないと生きる意味をすべて否定してしまうものだったんだ。 |